パーライトの理由

先日アメリカから送られてきました穂木の中に敷き詰められていたパーライト。
担当者から返信が来ました。




輸送時の保湿と乾燥防止とのことでした。普段の輸送時は木屑を敷き詰めるのだけれど、日本の輸出時は認められていないそうで、パーライトにしたとのことでした。なるほど!パーライト。勉強になりました。

 

きん

 

つくば隔離圃場の追記 さつまいも定植

隔離圃場で育成してからの流れを一応記載しようと思います。圃場の担当者さんから連絡が来ましたので共有できればと思います。
本当は色々質問したかったのですが、如何せん時間の縛りに負けました。。

挿し木、或いは苗木についての隔離検疫における試験(検査)は対象とする病原の検出に適した時期に実施しているそうです。
○汁液接種検定
輸入されたブドウの葉をすりつぶした汁液を検定植物※(草本)の葉に接種し、現れる病徴を観察。春に行う。
○ELISA及びPCR
多くの対象病原については基本、春に行うが、対象病原によっては夏や秋に行う。
○検定植物への接木接種検定
輸入されたブドウの緑枝を6月頃に検定植物(ブドウ3種類→ソービニヨンブランとラブルスカ2品種だったと思います)に接ぎ、その後対象病害の発現時期に葉に現れる病徴の観察を晩秋まで行う。落葉後、検定植物の幹を剥皮して、幹に現れる病徴の確認。
加えて、輸入されたブドウ自体の観察は栽培期間中、常時行う。

実は穂木にはカビが付着していて、そのカビが検疫対象の病原菌であるかどうか、同定するとのこと。少々時間がかかるようですが、ハードルがまた増えました…。何とか乗り越えておくれ~!




 

閑話休題。

今日は、サツマイモの定植をしました。
鹿児島から紅はるかというサツマイモの苗が30本届きました。

さつまいもは植え付ける前に少々萎えているのが活着率が上昇するようなので、外に出しておいて、程よく干からびた後に畑へ持っていきました。

風が強く、作業しづらかったですが、何とか定植作業開始。

サツマイモはツル苗が基本なのですが、写真の茎の付け根の髭のようなもの(不定根)がサツマイモになります。

生物で、サツマイモは根っこ。ジャガイモは茎と習ったのを思い出します。この髭っぽいやつを土中に埋めるわけなのですが、やり方がいくつかあります。今回は垂直植えを基本に一部斜め植えというやり方を実践してみました。




簡単に言うと、
☆斜め植え・・・マルチを切ったあと、不定根を土中に埋める際に読んで字の如く斜めに挿していきます。根は横に長く伸びるため、細長い芋になりますが、個数は多めになります。

☆垂直植え・・・土を掘り、まっすぐに植え付けます。根は縦に短く伸びるため、丸く短い芋になります。個数は少なめです。また、栄養分の転流がスムーズになり甘みが凝縮するようです。

せっせと植えていきます。

植え付けが終わった後は今にも枯れそうな葉っぱ。ベターっとマルチに寝てしまいました!

焦りましたが、これでもイイらしい。サツマイモは驚くほどに乾燥に強いとのこと。
早く秋の収穫を迎えたいものですね。

 

きん

 

行ってきました!つくば隔離圃場~

1泊2日の弾丸挿し木ツアーを終え、余市に帰還しました。

5/24 AM4:15に自宅を発ち、つくば隔離圃場に着いたのはPM1:00過ぎ。茨城は天気も良いのだけれどジットリとしていて梅雨入り直前の感じ。半袖で良かったかなぁと少々後悔。作業着忘れたことについては大後悔。2日間普段着で土いじりすることになりました…

つくば圃場は大和市にあった施設が近隣住宅地の発展に伴い、農薬散布や堆肥の異臭で仕事がやりづらくなったこと、そして施設老朽化も合わさり5年ほど前につくば市へ移転してきたとのことでした。なので非常に施設が新しく、きれいです。
まずは、タイヤの洗浄から。家畜、家禽の施設に入るときに長靴消毒するのは見たことあるけど、こういう施設は初めて。

消毒液が入っているであろう浅いプールの中を車で通ります。研究所に来たぞって気分になります。(写真は帰りに撮ったので雨風景です)
そして待ちに待ったブドウとの対面!

やはり、相当乾燥していた模様。
ちなみに穂木に触れる形でパーライトが敷き詰められていました。

これは保湿のため??初めて見たので、なんのために行っているのか先方に確認してみる予定です。

 

やはり日本に来てからが長かったか…。芽が動いていました。
節間は短く、驚くべきことに100本芽切りや切断しましたが、枯込みは一つもありませんでした。もし、何もなく通関切れていたら良い穂木だったのは間違いありません。それだけに残念。
とにかく、一刻も早く水に漬けて給水させてあげないと。一つの穂木に芽が5~7個付いているため、芽の状況を見ながら一芽挿し用と二芽挿し用に加工します。

そして、メネデールを100倍希釈して切った穂木を一晩漬け込みます。




20本単位でまとめて、10セット作製しました。
実は当初、6号鉢に植え付けを行う旨を圃場側から伝えられていたので、1鉢に1本挿し木するものと思っていました。しかし、1鉢に植える本数に決まりはないとのこと。穂木が100本あり、1つの穂木で挿し木2本が取れるので1鉢に2本挿し木をしました。なので合計200本挿し木を行ってきたことになります。

穂木の切削部分と切断面にはルートンを塗布して発根を促しました。

何はともあれ、100鉢を作り隔離圃場に置いてきました。
ここのハウスは、クルミやプラム等日本未入荷の木が農水大臣の許可を得て試験栽培と検査を受けていました。24時間空調管理なので、ブドウの穂木にとっても有難い環境です。

あとはここで1年半~2年栽培をして、検査を行っていく予定です。
隔離圃場の方々は皆さん本当に親切で、色々とお話もしたかったのですが、鉢植え後は、帰りの飛行機の時間が迫っていたため泣く泣く成田へ自動車を走らせることになりました。。

ちなみに昨今のワインブームのせいかブドウの隔離試験依頼が増えているとのことでした。ただ、依頼があるのは有名どころのクローンの様です。
とにかく今は発芽してくれること、そして根っこが出ることを祈るのみです!




 

最後に結局全部でいくら費用が掛かったのか計算します。

①ナーセリー請求
BW cuttings 100本→$150(1本$1.5になってました…)
WSDA Plant Improvement Assessment Fee →$7.5
Shipping and Handling→$400
Phyto Certificate→$124.5
計$682

②輸入代行業者請求
植物代行手数料(15%の商品代金/$100ミニマム)→$100

③成田での通関・検疫代行手数料
輸入消費税→4,800円
地方消費税→1,200円
通関料→9,000円
上屋保管料→7,772円
税関検査立合料→6,000円
取扱料→3,000円
植物検疫申請手数料→5,000円
植物検疫立合料→2,000円
植物検疫消毒作業料→15,000円
貨物荷役料→1,000円
配送料→2,000円
消費税→2,240円
計5,9012円

④つくばまでの往復旅費&宿泊費

④を除いて1$ 111円とすると、総額145,814円也。。。
今回よく分かったことはどうしても輸入したい植物でなければ日本にあるものを使うべきだということです。怖くて旅費合わせた計算をしたくなくなりました 笑

帰りに稲敷市を経由したので江戸崎カボチャをお土産にしました。


シーズン初めなのか、とてもお高い…。これ一つで2,250円!まぁ、モノは試しなので買ってみました。果たしてお味は??お店の人曰く、すでに完熟なので1週間以内に食べてくださいとのこと。北海道に来てからカボチャは寝かせるモノだと思っていたので、そこも驚き。まずは蒸していただこうと思います。




 

きん

加減が分からない

題名の通りなのですが、今年多品目の野菜やるのに1反強の畑を起こしました。元ブドウ畑で2年間何もしていなかった場所なので硬い硬い。3回均し、最後はPTO4で耕運しましたが、土の玉がコロコロあります…。ほぼ正方形に形を取り、マルチを10列、筋蒔き用に5列、ジャガイモ用に9列を手引きと言われる重たい錨みたいな農具で線引きし、作りました。

やりすぎました。

苗は埼玉に帰省した時に野口種苗さんから種を買ってきて、ポットやセルトレーに播種して用意していたのですが、、、これから植える予定のものも含めても足りない!ジャガイモすら8列植えたら用意していた在庫が尽きました…。急きょ元研修先にお邪魔して苗を見繕ってもらったのですが、それでも大分余っています。。やろうとしていたのは家族で食べる用に野菜が作れればいいな、くらいの大きさだったのに。まぁ、来年は植樹で野菜どころではないので、今年は野菜作りも可能な限り取り組んでみます。これから果樹作業の空き時間に大豆でも直播するかなぁ。




ブドウは芽が大分伸びてきました。芽かきちゃんとやっていかないと。サクランボはここまで順調なのか分かりませんが、実が日に日に大きくなってきています。

 

ところで輸入ブドウの通関がようやく切れました。今日、つくば隔離圃場への移送を行ったとのこと。明日朝に成田空港へ向けて出発して挿し木をしてきます!漸く待ちに待ったご対面。果たしてどんな風になっているのか。芽だけは出ていないでくれよ~

 

きん

 

さくらんぼの菌体防除

こんばんは。

いよいよ夏が近づいてきたな!というような気温が続いています。気が早いかな??今日は外で作業していると汗が吹き出しました。

じきの畑ではざっくり言うとサクランボ・ブドウ・少量多品種の野菜を育てていますが、基本的に有機的管理で栽培を行っています(有機認証は醸造用ブドウに改植した上で4年後取得します)

サクランボに関しては、全く何もしていない圃場(肥料・農薬一切使用無し)4反と春先に1回だけ幼果菌核病予防で散布したEBI系薬剤を除き、有機認証で認められているバチルスと油乳剤を使用している圃場2反があります(石灰硫黄合材は有無を言わさず圃場の菌を焼き殺すので使っていません)

昨日サクランボ圃場確認したところ落花がだいぶ進んでいました。受粉出来た雌蕊に小さい実がチラホラ。実が出来た(目視できる出来る直前も)ということは、灰星病の菌に果実が罹患する直前の段階とも言えます。そんなときは、菌体防除で対応します。簡単に言うと灰星病の菌が増える前に圃場で生息する菌をバチルス菌(身近なものだと納豆菌はバチルス菌の一種)で占めさせ、灰星病の菌が増殖しづらい環境を作ってしまおうというモノです。生物農薬といわれるこれらは、有機JAS法で使用可能農薬に数えられています。有機農産物って言っても農薬使えるんでしょ?ってよく言われるやつです。




農産物は、全く何もしない(無肥料、無農薬)圃場でも収穫が全然できないということはありません。むしろ野菜などでは自然栽培として最近は多くの人が取り組んでいます。じきの畑でも自然栽培を行っている野菜の区画があります。一方、果樹に関してはどうでしょうか?実は、果樹も何もしないで実を付きます。ただし、収量が限りなく少ないです。加えて、実ったとしても樹上に少しでも置いておくと直ぐに何らかの病気を発症してダメになってしまいます。極端なことを言うと慣行栽培のサクランボと全く何もしないサクランボでは収量が50倍くらい違います。これは一般に言う正品の数量としてカウントしたらの話です。昨年、全く何もしない私の露地サクランボ圃場と慣行の農家さんの露地サクランボ圃場を比べたら、その位の違いがありました。もっとあったかもしれません。バラ科の果樹は特に弱く、そのような結果になります。更に言うと圃場管理をしっかり行わないと木が枯れます。これは剪定(切り上げ剪定とか)や土壌の改良(太陽熱養生処理とか)である程度対処できるのかもしれませんが、それ以外に何某かの対策を取らないと実だけでなく、木にダメージが出てしまいます。耕作放棄地になった土地でサクランボやリンゴが実ったりしていますが、何年間か経つと木が枯死しています。これは何も手をかけなかった結果です。全く何も手をかけないのは「農業」ではなく、ただの「放置」です。

じきの畑はオーガニック(自然栽培はオーガニックに包含されます)を目指し、果樹については可能な限り薬の類は使用していません。一方で生きていくため実った農産物を販売をしていく必要があります。ある程度計画的な生産を行わないと再生産が出来なくなり、パンクしてしまいます。なので、どうしても必要なものだけ薬(バチルスやボルドーをはじめ、有機で認められた薬など)を使います。虫や菌をやっつけるのではなく、うまく付き合って圃場管理を行う必要があると個人的には思います。

因みにバチルス系の薬剤は納豆の臭いが意外にします 笑

きん

 

海外からの植物(ぶどうの木)輸入方法 後編

余市登町にて昨日の夕方カッコウが鳴き始めました!別名種まき鳥と言われるカッコウ。これで遅霜の心配も無くなるので、露地への種まきできます。フライングではないことを祈ります 笑

 

話を本題に。ぶどうの木の輸入について後編をお届けします。

後編では①今回の輸入の流れと誤り②穂木で入れるべきか、接ぎ木苗で入れるべきか③輸入にかかる費用について書いていきたいと思います。

①今回の輸入の流れと誤りについて

前編で記載した通り、輸入したい品種を扱うナーセリーから輸出okをもらい、農水省の隔離圃場にて輸入の許可と100個体分の場所確保、輸入代行業者への依頼を済ませ、スタートは順調そのものでした。

しかし、問題が。ナーセリーの責任者が非常に親切な方で(そりゃ穂木100本で輸出してくれるだけで相当親切)、輸出に向け必要なUSDA発行のシロヘリクチブトゾウムシ、ピアス病の防疫検査証の取得(しかもピアス病は圃場での試験したことなかったらしく今回初めてとのこと)から輸出作業までしてくれたのでした。通常、未経験の検査はナーセリーから輸入代行業者に対象植物を送ってもらい、代行業者が外部検査機関に依頼して試験するのが普通なのですが、ここまでナーセリーがやってくれるなんて…。

ただ、これが落とし穴でした。

本来の流れは、圃場検査(ナーセリー)での検査合格→輸入代行業者によるUSDAからの防疫証明書発行→ナーセリーから輸入代行業者へ木の移送→輸入代行業者で検査証明書と内容物の差異の確認→日本へEMSで輸出→成田植物検疫所→つくば隔離圃場なのですが、ナーセリーが選択した輸送会社がUPSでした。UPSは植物の国際輸送は業務外の扱いで、日本にUPSを使って植物が入ってきた場合、輸出国へ強制送還、或いは滅却処分となります。本来はEMSを使います。更に小形包装物及び小包郵便物以外の郵便物又は信書で植物を輸入することは植物防疫法で禁止されているのでここにも注意が必要です!

UPSに植物入ってるわけないでしょ!という成田での勘違い(今回はこれに助けられました…)により東京まで荷物が移送され、東京税関で通関が切られ通常の宅配物として余市に来てしまいました。しかも、常温度帯で!これは以前記事にしましたね。ここから成田税関へ送り返す作業発生したわけですが、これで約1週間ロスしました。




そして成田税関の保税地域へ荷物を戻し、成田検疫所で箱を開けてもらったのですが、、、なんと101本穂木が入っていたのです!

検査証明書100本、内容物101本!!

当然NGです。輸出国へ強制送還or滅却処分、そして唯一助かる道として米国から101本での検査証明書を再発行し、原本を送ってもらうという3つの方法を検疫所から提示されました。ただでさえUPSを使って自宅まで届けられた、いわくつきブドウなので通常は有無を言わさず滅却処分とのことでした。

この時で10日間も過ぎていました…。もう一度、輸出からやり直してもらおうかと考えましたが、当然ナーセリー側には穂木がありません。このためだけに101本冷蔵帯で保管していてくれたものなので、これ以外は処分済だったのです。

速攻でナーセリーに掛け合い、101本での検査証の再発行をしたのは言うまでもありません。現在送ってもらっている最中で、明日くらいに成田検疫所に届くはずなんですが…。

このあと順調にいけば来週月曜には、つくば隔離圃場に穂木が届く予定となっております。米国出国が5月3日。途中常温帯での移送があったとすると芽が出ているかもしれません…。とにかく早く見てみないと!

とにかく、ナーセリーが親切でも、海外輸出の経験が浅ければ絶対に輸入代行業者に対応してもらうことをお勧めします。中身との相違の確認もできますしね!




 

②穂木で入れるべきか、接ぎ木苗で入れるべきか

悩みました。悩んだ挙句、穂木にしました。理由としては、接ぎ木苗の場合、根っこに土が付着していると滅却処分となります(根洗浄は当然してもらいますが、検査は厳しいです)航空貨物で土すらつけない接ぎ木苗を何日間も移送する勇気はありませんでした。根回りにはミズゴケ巻きますが、長時間水分を保ってくれません。更に今回のようなことは稀ではないと思います。そう考えると海外からの植物輸入は結構メンドイのです。今回、もし接ぎ木苗で輸入してたなら、すでに全てダメになっていたことでしょう。穂木にして正解でした。

ただ、デメリットもあります。それは隔離圃場では2年目の展葉で出てくる葉っぱで試験を行うということ。苗木より半年から1年長く待たなければなりません。まぁ、枯れるリスク考えれば、待つ方を選びますがね。

ちなみに平成29年5月26日からの法改正でアメリカからのブドウ輸入では、シロヘリクチブトゾウムシ、ピアス病、Eutypa lata、ミカンクロトゲコナジラミ以外にブドウオオハリセンチュウの項目が追加されます。接ぎ木苗はリスクと費用かさみますね…。




③輸入にかかる費用

個数 単価 合計
検疫証明書発行料金*1 1 $195.00 $195.00
検疫証明書申請代行手数料 1 $150.00 $150.00
商品代金 100 $1.00 $100.00
根洗浄費 *2 $3 x 100 100 $3.00 $300.00
弊社代行手数料 商品代金の15%(ミニマム$100) 1 $100.00 $100.00
国際送料*3 実費 1
銀行会社手数料 クレジット4% 1 $0.00 $0.00
注意: 合計 $845.00

上記が提示された金額です。

根洗浄が入っているので、これは接ぎ木苗用の価格ですが。今回は検疫証明書絡みについては全てナーセリーがやってくれたので安上がりになりました。

 

長くなりましたが、以上でアメリカからのブドウの木輸入について終わります。次回の輸入は早くても2年後ですが、次こそはスムーズに進めたいものですね!

きん

 

 

 

 

海外からの植物(ぶどうの木)輸入方法 前編

数日前のブログにて報告しました件。輸入代行業者に丸投げしていたつけなのか、自分がやり方をしっかり把握していなかったのか、、、今回アメリカから輸入したブドウが成田の植物検疫所で彷徨っています…。一度は余市に来たのになぜこんなことに…!

ということで今回学んだアメリカからのブドウの輸入方法を記載します!

①輸入してくれるの苗木業者(ナーセリー)を探す!

これ実は一番大事で、この段階で日本に輸出してあげるよ~!、と言ってくれる業者自体が多くないのです。私の場合、とにかく欲しい品種があったのでこの品種を扱っているナーセリーを世界中で探しました。何件かヒットしましたが、実際に日本への輸出をしてくれる業者はアメリカの1社だけでした。

輸出してくれる業者が絞られてしまうのは、個人、法人関係なく、1団体あたり輸入できる個体数が100となっていることが大きいと思います。苗木、穂木問わず、100という制限です。これがネックなのです。アメリカでウィルスと虫の検査をして日本に来た後、農水省管轄の隔離圃場に約1~2年育成させ、2年目に展葉する葉っぱを検査する必要がありますが、高々100個体のためだけに極東の国にわざわざ輸出してくれるナーセリーは相当良心的です。まして穂木ならば高くても1本100円程度(今回輸入した穂木は1ドル/本)です。100本輸出しても1万円です。そのためだけに、ウイルスや虫の検査を受けるか??答えは否だと思います。普段からそのような検査を行っている大きなナーセリーならまだしも、そのような業者はあまりヒットしませんでした。

2017年5月25日に法改正があり、アメリカからの輸入時における検査項目が増える(Eutypa lataとミカンクロトゲコナジラミの検査が加わります!)ようですが、それ以前であればシロヘリクチブトゾウムシとピアス病の検査が必要でした。合格するとアメリカ農務省発行の検査証がもらえます。フィロキセラは日本に入ってきてから駆逐するため、湯煎にかけますので大丈夫みたいです。まぁ普段からフィロキセラの検査はしているのでしょう。詳細はこちら。

http://www.maff.go.jp/pps/j/information/seido_minaosi/pdf/3_beppyo2-2.pdf

②ナーセリーとコンタクトを取る!

英語が若干変でも構いません。良心的なナーセリーであれば先方がくみ取ってくれるはず…。とにかく希望品種を輸出してくれるのかどうかだけ確認します。okの返事なら御の字です。

③輸入代行業者を探す!

日本への輸出を行うときにナーセリーとやり取りをしてくれる業者です。英語が堪能で、農務省の検査証発行から郵送会社の指定等々全部できるのなら問題ありませんが、私はそんなことは出来ませんので代行業者を頼むことにしました。

検索すれば結構な数の代行業者がヒットしますが、植物を扱ってくれる会社は相当少ないです。探した限り4社程度でした。

④隔離圃場へコンタクトを取る!

②で日本への輸入に目途が付いたなら即コンタクトを取るべきです。なぜならば隔離圃場での受け入れには限りがあるためです。基本的に輸入する方々は目一杯の100個体を入れますので、隔離圃場が常時パンパンな状態なのです。ぶどうを受け入れてくれる圃場は札幌・つくば・神戸の3カ所のみです。かくいう私は札幌と神戸がパンパンでつくば圃場にどうにか押し込んでもらった状況でした。コンタクトを取ると担当者から輸入計画書なるものを送られるので、内容を記載して提出します。

 

①~④を踏めば通常であれば、基本的に輸入代行業者のみとやり取りをして、ぶどうが日本へ入り、成田植物検疫所で検査後に各隔離圃場に送られ、という流れで検査育成開始となります。

ただ、今回は①~④の手順を踏みましたが、順調にいきませんでした。

理由は少々長くなるのでまた明日!

 

きん

ウドの採り方、山菜の美味しい部分

春の山菜時期も佳境に迫ってきました。

ハリギリはもうすっかり展葉し終わりました。

タラの芽は手のひらに納まらないほどの大きさ(食べられなくはないですが…)

行者ニンニクは筋が目立ち始めて硬いです。

とまぁ、他の春の山菜たちもこんな状態なので、最近は食指がウドとワラビに動いています。ワラビは前回のブログで記載した通りなので、今回はウドについて。

 

そもそも新芽を食する山菜について、その味を一番感じるのはどこの部位でしょうか?

葉っぱ?茎?根っこ??

私の中では断然、茎、或いは根っこに近い茎部です。これから展葉するにあたり、最も貯蔵でんぷんやタンパク、ミネラルが蓄積され、エネルギーが一番充実している部分だからなのか、とても味が濃くて香りが強いです。これはアスパラなど、新芽を食べる野菜にも共通して言えることですが、茎頂部分より、茎部部分の方が上だと思います。




例えば、タラの芽で言えば開ききった葉っぱよりも、これから葉っぱが開き始めるぞ!という前段階の縮まった状態の茎部分が一番おいしいです。加熱すると甘みも加わり何とも言えない旨さになります。まぁ、葉っぱ部分の天ぷらもサクサクしてて食感は良いですが。

 

話をウドにします。

ウドは土から生えてくる新芽を食べますが、もちろん茎部分がおいしいです。特に根っこに近い部分が最高に味が濃いです。

なので、ウドの収穫方法は、

①見つけたら周りにある木っ端など邪魔になる遮蔽物をどける

②土を少々どけて、根に向けて刃物を突き刺すように入れる(土が硬いときがあるのでカマのように掻き切るより突き刺すほうがベター)

③若干根っこまで付いたウドを採る

天ぷらにしても和え物にしてもこの茎部分に勝るものはないと思います。きんぴらに関して言うとウドの場合は皮も美味しいですけれども、やっぱり茎部分最高です。

茎についた泥を包丁などでこそぎ落として料理してください。硬そうな部分はもちろん削ってください。茹でるとほんの少し黄みがかった感じになります。

まぁ、たくさん採ると妻に叱られるので、ちょっとした休憩時にチョコチョコ収穫しています。

 




閑話休題。

サクランボの花が散り始めました。

ちゃんと受粉できているのか??もう少しで結果が分かります。あぁ、サクランボの雨除け張る準備をしなければ。

当たり前なのですが、畑作業は休みなく朝から晩まで出ずっぱりです。やはり自分の畑だと研修の時よりやる気が…笑。親方から手伝いに来いと電話が来ますが、こんなことを言うと笑って頑張れよ!と言ってもらえます。こんな事をぶっちゃけて言い合える関係が築けたこともあり、やっぱり2年間研修してよかったなぁと思います。

 

きん

わさわさわらび&わらびの下処理

じきの畑の一角にわらび畑があります。

以前の所有者が作ったのか、昔からそうなのかは知る由もありませんが、とにかくわさわさ生えてきます。この時期になってしまうと、すでに葉っぱが開き始める個体も出てきてて、慌てて収穫となっています。

わさわさ生えている中にまだ葉が開いていないのがあります。それを下の方から指でポキッと折ります。そうすると簡単に採れます。




そして問題の下処理。

元々、あくがあるワラビですが、下処理を間違えると、エグミを持ったり、熱が加わりすぎてデロデロになったります。

まず、採ってきたワラビを洗って、折った切り口を包丁できれいに切り落とし、バットに並べます。

ここで、重要なことですが、必ずホウロウやステンレス素材のものを使用してください。アルミ素材のものは絶対にNGです!理由は後ほど。

そこに一握りの灰を振りかけます。

ここでポイント!灰は多ければ多いほど良いわけではありません。写真位の量でも一握りの灰で十分です。多すぎても上手い具合にエグミが抜けません。更には多すぎるとワラビがトロトロになっちゃうのです!

そこに熱湯をかけます。この熱湯もまたコツなのですが、写真のように目一杯詰めている状態であれば、グラグラ煮立った湯でokなのですが、量が少ないときなどは80度くらいに抑えないと、ワラビが煮立ってデロデロになります…。また、灰が無いときには1Lの湯に対して20gの重曹を入れ同じように処理していただければokです。

先ほど、アルミ素材のものが絶対NGとしたのは、灰のアルカリでアルミが溶解してしまうからです。当然水に溶出したアルミはワラビに付着することになります。
アルミを体内に取り込むことについては色々な意見があるようですが、我が家ではアルミ鍋などアルミ製品は可能な限り避けています。ちなみにアルミバット使用するとこのようになります。

話が少し逸れました。先ほど漬けたバットと同じ大きさ位のバットを上に置いて抑え、その上にまな板等ちょっとした重みのものを乗せて、ワラビ全体が湯に浸かるようにしてあげます。お湯いっぱいの状態でまな板乗せると溢れることがあるので注意です!

この状態で一晩漬けておきます。まぁ、8時間くらいでokです。

このあと、ワラビから灰を取るため、水に通し、鍋(なければフライパン)で熱湯に2,3秒くぐらせ、直ぐ水に漬けて半日くらい放置します(水は何度か交換した方がベター)。この水はかけ流しではなくてokです。ワラビのエグミ成分は水溶性なので、この水に漬ける作業で最後のエグミ抜きをするわけです。

これで美味しくワラビを食べられます。とはいっても完全に取り切れず、出来立ては若干のエグミが残るのはご愛敬なのでそこのところはご勘弁を 笑
ただこの方法であれば、1,2日冷蔵庫で水に漬けて保管すると全くエグミがなくなり最高においしく、歯ごたえのあるワラビへ変身します!




それにしても灰を使ってあく抜きをする方法を生み出した昔の人の知恵はすごいですね。今回若いのは結構取りましたが、この後まだまだ新しいのが生えてくるので、しばらくワラビ祭りが続きそうです!

 

デカいカラマツ伐採方法と葡萄の切り株抜根

今日は過去最大級のカラマツ伐採と葡萄の切り株抜根をしました。

 

今回のカラマツは直径70cmほど。

私のチェーンソーのバーは40cmなのですが、一回で全く回り切りませんでした。
測ったところ直径が70cm超もありました…。
動画撮りましたところ、私がホントに小さく映ってます 笑




隣の畑との境界にあったものを許可を得て切ったのですが、うまい具合に私の畑側に倒れてくれました。
ここで倒したい方向への伐倒方法。

①2段はしごにて可能な限り木の上まで登り、倒したい方向に生えている枝以外を切り払う

②到達した一番上の地点でロープを結び、もう一端のロープを牽引する車(うちの場合はトラクター)に結び、車を進めロープを張る

③木に巻き付いたツル・ツタ植物を全て切る(倒れる方向が変わってしまう可能性があるのでしっかり切ります)

④倒したい方向へ受けを入れる(木が太いと一方向からのみだと切り切れないので、2方向から切り込みを入れますが、方向が分かりにくいのでズレないよう注意です)

⑤受けが入ったら車を前進させ、ロープをビンビンに張る

⑥受けの反対側に切り込みを入れる(受けから見て上側、下側に切り込みを入れることで倒れる時間調整が出来ますが、基本的には真ん中で問題ありません)

⑦切り込みを入れているとミシッという音が聞こえるので、即車を走らせ、更にロープを張る

⑧切り込みを更に入れて伐倒(ミシミシ音が鳴り始めたらすぐ逃げる)




雪が無い時期の針葉樹はこんな感じで切り倒しています。雪のある時期はまた別の方法をとってます。
写真を殆ど撮らなかったためこんなのしかありません。すみません…。

また、広葉樹になると太い股があったりするので、木に登ってトップハンドルソーで上から枝を切り落としていく方法をとります。

 

今回切ったカラマツを植えたのは隣の畑所有者のお父様だったようで、80年ほど経っていたようです(カラマツ80年は長いです)

倒れるときは地響きがしました。正直怖かったです。

これで秋の終わりまでは雑木の伐倒作業は暫し無くなります。

 

 

続いてバックホーで葡萄の切り株の抜根。

この場所には今年野菜を植える予定なのでさっさと耕運したいのですが、切り株が邪魔でした。

私のところのバックホーはとっても小さく1tほどしかないので太い根っこだと簡単にバックホーがひっくり返ってしまいますw

なので周りの細い根っこから細かく攻めて切っていき、最終的に主根を抜く感じでやっています。

とにかく心に引っかかっていたものが片付いて一安心。明日耕運して定植の準備します!

 

きん