さくらんぼの菌体防除

こんばんは。

いよいよ夏が近づいてきたな!というような気温が続いています。気が早いかな??今日は外で作業していると汗が吹き出しました。

じきの畑ではざっくり言うとサクランボ・ブドウ・少量多品種の野菜を育てていますが、基本的に有機的管理で栽培を行っています(有機認証は醸造用ブドウに改植した上で4年後取得します)

サクランボに関しては、全く何もしていない圃場(肥料・農薬一切使用無し)4反と春先に1回だけ幼果菌核病予防で散布したEBI系薬剤を除き、有機認証で認められているバチルスと油乳剤を使用している圃場2反があります(石灰硫黄合材は有無を言わさず圃場の菌を焼き殺すので使っていません)

昨日サクランボ圃場確認したところ落花がだいぶ進んでいました。受粉出来た雌蕊に小さい実がチラホラ。実が出来た(目視できる出来る直前も)ということは、灰星病の菌に果実が罹患する直前の段階とも言えます。そんなときは、菌体防除で対応します。簡単に言うと灰星病の菌が増える前に圃場で生息する菌をバチルス菌(身近なものだと納豆菌はバチルス菌の一種)で占めさせ、灰星病の菌が増殖しづらい環境を作ってしまおうというモノです。生物農薬といわれるこれらは、有機JAS法で使用可能農薬に数えられています。有機農産物って言っても農薬使えるんでしょ?ってよく言われるやつです。




農産物は、全く何もしない(無肥料、無農薬)圃場でも収穫が全然できないということはありません。むしろ野菜などでは自然栽培として最近は多くの人が取り組んでいます。じきの畑でも自然栽培を行っている野菜の区画があります。一方、果樹に関してはどうでしょうか?実は、果樹も何もしないで実を付きます。ただし、収量が限りなく少ないです。加えて、実ったとしても樹上に少しでも置いておくと直ぐに何らかの病気を発症してダメになってしまいます。極端なことを言うと慣行栽培のサクランボと全く何もしないサクランボでは収量が50倍くらい違います。これは一般に言う正品の数量としてカウントしたらの話です。昨年、全く何もしない私の露地サクランボ圃場と慣行の農家さんの露地サクランボ圃場を比べたら、その位の違いがありました。もっとあったかもしれません。バラ科の果樹は特に弱く、そのような結果になります。更に言うと圃場管理をしっかり行わないと木が枯れます。これは剪定(切り上げ剪定とか)や土壌の改良(太陽熱養生処理とか)である程度対処できるのかもしれませんが、それ以外に何某かの対策を取らないと実だけでなく、木にダメージが出てしまいます。耕作放棄地になった土地でサクランボやリンゴが実ったりしていますが、何年間か経つと木が枯死しています。これは何も手をかけなかった結果です。全く何も手をかけないのは「農業」ではなく、ただの「放置」です。

じきの畑はオーガニック(自然栽培はオーガニックに包含されます)を目指し、果樹については可能な限り薬の類は使用していません。一方で生きていくため実った農産物を販売をしていく必要があります。ある程度計画的な生産を行わないと再生産が出来なくなり、パンクしてしまいます。なので、どうしても必要なものだけ薬(バチルスやボルドーをはじめ、有機で認められた薬など)を使います。虫や菌をやっつけるのではなく、うまく付き合って圃場管理を行う必要があると個人的には思います。

因みにバチルス系の薬剤は納豆の臭いが意外にします 笑

きん

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です